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おもしろかった本。たまに映画。

本を読んで感じたことを書くブログです。

「お、ねだん以上。」の家具を買えるのは革命なんじゃないか『運は創るもの 私の履歴書』

運は創るもの 私の履歴書

運は創るもの 私の履歴書

 

社会人になってひとり暮らしを始め、人生で初めて家具が必要になった。そのときに思ったのは「家具ってメチャ高いなぁ」ということだ。学生や新社会人にとって、家具を買うのはなかなかの出費だ。そんなときは、ニトリに行くと良い。

「お、ねだん以上。」というキャッチコピーが示す通り、安くて使いやすい家具がたくさん売っている。布団なんて1万円もあれば買えてしまう。しかも、全然ダサくないし、むしろ、コーディネートしやすいデザインの家具ばかり。安からろう悪かろうの時代は終わったように思う。むしろ、高かろう悪かろうのものの方が目立ってくるんじゃないかと思ったりもする

運は創るもの 私の履歴書』は、ニトリの創業者「似鳥昭雄」さんが書いた本。読んでみると、幼少期からかなり壮絶な人生ーーヤミ米販売、イジメなどーーを送っていたことがわかる。本の3分の1くらいを読まないと、ニトリに関する記述は出てこないけれど、創業者の生い立ち、家具を安く売ろうと思った理由、その実現方法などが書かれていて興味深かった。

印象的だったところ

価格設定のキッカケは、アメリカの家具の安さだった

米国の家具は日本の3分の1と安い。すなわち実質的に米国の所得は日本の3倍あるということを意味するわけだ。米国の豊かさはモノの値段から来ていることを初めて理解した。「日本でも米国の豊かさを実現したい。自分の力で給料を3倍にすることはできないが、価格を3分の1に下げることはできるかもしれない。」そんな気持ちがふつふつと湧いてきた。

ニトリが誕生したキッカケは、たまたま周りに家具屋がなかったから。ただ、著者は対人恐怖症ということもあって(かつては、広告会社に入社して営業マンをしていたこともあるらしい。)事業はなかなかうまくいかない。

そこで、藁にもすがる思いで、アメリカの家具店を視察するセミナーに参加するんだけど、このときにアメリカは日本の3分の1の価格で家具が売られていることに衝撃を受けて日本でも家具の価格を3分の1にしようと決意する。デザインも当時の日本は柄物が多かったが、アメリカは無地のものが主流であり、それも真似することになる。こうやって、今のニトリのベースが出来上がったそうだ。1971年のときの話だ。

グローバルって言っても日本は島国だし、なかなか世界を肌で感じるのは難しいと思う。僕もずっと日本にいるし。ただ、世界を見渡せば、割高で売られている商品はもっとたくさんあるんだろうなぁ、と思ったり。安くていいものを追求するのは大事だ。

チェーン経営の師匠の教え

怖くても、渥美先生の教えにはやる気を起こさせる「ロマンとビジョン」があった。豊かさを育む経済民主主義の実現というロマンチシズムがあってこそ、経営ビジョンが生きる。成功した起業家はみんなロマンチストだ。

起業の良いところは、全て自分で決められることだ。んで、夢やロマンを追うのが一番大切だと思う。僕は雇ったことないけど、雇われるならワクワク感のある人についていきたいなぁ、と思うし。

終わりに

巻末の年表を読んで知ったんですが、ニトリって創業が1972年と歴史があるんですね(10年位かなと思ってましたよ)。

チェーン経営の師「渥美俊一」さんが説く教えや、巻末に収録されたプロの定義なんかもチェーン経営をする人の参考になると思われ。

運は創るもの 私の履歴書

運は創るもの 私の履歴書

 

こんな『私の履歴書』見たことない! 度胸と愛嬌さえあれば、人生はなんとかなる。短所あるを喜び、長所なきを悲しめ――。23歳でニトリ家具を創業し、28期連続増収増益、日本一の家具チェーンに育て上げた、似鳥昭雄氏の波瀾万丈の一代記。大きな話題を呼んだ日経新聞連載を大幅加筆し、書籍化しました。