おもしろかった本。たまに映画。

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『もものかんづめ』を読んだ。

もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)

 

あまり本を読まない人でも「エッセイといえば、さくらももこ」と言うくらい有名なさくらももこさんのエッセイ『もものかんづめ (集英社文庫)』を読んだ。1991年に発行され、既に20年以上たったいま読んでも、おもしろさが全く色褪せていないのが素晴らしい。

「水虫になった」とか「健康ランドに行った」など、著者のありふれた日常を描いているのだけど、さくらももこさんが書くと笑える話に変化する。客観的で冷静に当時の出来事を少し自虐っぽく記しているのがおもしろい。

印象的だったところ

実際の友蔵はろくでなし?

全ての話が印象的だったんだけど、爺さん(友蔵)についてのエピソードが意外だった。『ちびまる子ちゃん』の世界では、明るくて優しいキャラクターのおじいちゃんだけど、実際にはこんなふうに書かれていた。

祖父は全くろくでもないジジィだった。ズルくてイジワルで怠け者で、嫁イビリはするし、母も姉も散々な目に遭った。

なんか、穏やかじゃないな。どうやら「ちびまる子ちゃん」は全てが実話ではなくて架空の人物や物語、真実のデフォルメされた『物語』となっているそうだ。

んで、この話は、その友蔵さんが亡くなったときの話。自宅で夜中に息を引き取ったんだけど、その顔が面白くて、まるこもお姉ちゃんも爆笑してしまった、というもの。笑顔で見送られるんだからいいんじゃなかろうか(チョット違うかもだが)。

まぁ、こういう話を書くと「不謹慎だ」的な抗議の手紙が来るみたいだ(2、3通)。でもそこはさくらももこ先生「そうか、もう読みたくないか、それじゃ仕方ないな」程度の感想で終わり。てか、そりゃ悲しい想いもあっただろうけど、それを書いたら文脈やテンポがおかしくなるやん。それくらい僕でもわかるけどな。

終わりに

16の話とそれぞれに対してのその後のエピソード、お茶の水女子大学の教授との対談、全てが面白かった。友達の家に水谷豊が来たときの話もおもろかった。『ちびまる子ちゃん』の裏側が少し見れる本。

もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)

 

「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!!著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。