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おもしろかった本。たまに映画。

本を読んで感じたことを書くブログです。

日本は仏教もガラパゴス?『日本仏教は謎だらけ』

日本仏教は謎だらけ (双葉新書)

日本仏教は謎だらけ (双葉新書)

 

正月には初詣、お盆には法事をキッチリこなし、時の流れを噛みしめるのが好きだし、神社を巡り気持ちを沈めるのも好きだ。これは仏教の儀式であり、自分の中にものすごく根付いているように思えるけど、それは信仰や崇拝というか、イベントや観光的なノリで動いている僕がいる。

これはどうなんだろうね。お釈迦さま的に。とは言っても仏教のことをあまり知らないし、かなり謎の多い宗教のようだ。もっと基礎知識を身につけたら、神社巡りや参拝の重みも変わってくるんじゃないかって思ったり。

日本仏教は謎だらけ (双葉新書)は、インドからはるばる日本にやってきた宗教が、長い歳月をかけて複雑に入り組んでしまった日本仏教の謎をわかりやすく紐解いている本で面白かった。

印象に残ったところ

お釈迦さまの正体はよくわからない

釈迦は母の摩耶夫人の右の脇腹から生まれて、直後にすくっと立って、七歩前進してから右手で展、左手で地を挿し、「天上天下唯我独尊」と宣言したとされています。
これは伝説です。懐妊した時に摩耶夫人が6牙の白象が胎内に入る夢を見たというのと同じような。とても忠実とは思えない各の物語でしょう。
では、忠実としての釈迦は、どのような人だったのでしょうか。
これがどうも、よくわからないのですね。

仏教の教祖「お釈迦さま」に関する記述。正体がよくわからないそうです。イキナリですか、って思ったね。これは複雑になる予感が満載です。ただ、お釈迦さまの身長は一丈六尺と言われているようです。

一丈は十尺、一尺は30センチより、今風に言うと身長は30cm × 16 = 480cmになりますね。大きい!うーん。架空の人物なんでしょうか。でも、こういう話、好きやな。

仏教が伝来する以前は、八百万の神を祀っていた

日本には八百万の神々がいるとされています。この八百万というのは、正確な数字ではなく、とにかくたくさんいるんだということです。山とか、川とか、滝とか、大きな岩とか、日本人は驚く度に、それを神として祀ってきたのです。

これが仏教が伝わる以前の日本の信仰スタイル。自然に敬意を払うのは大事だ。ってのも最近、自然ってスゴイなってよく思う。何もしなくても晴れたり、雨が降ったり、四季が巡ったり、自然ってホントにウマイことできてる。

自然の凄さを実感するほど、人間のすることなんてチッポケなものだと思えるし、人間同士のイザコザとかもどーでも良くなってくるので精神的にも落ち着く。だいたい、イザコザなんてやってる生物って人間だけだよね

一切は空である

皆さんは、『般若心経』の中の、『色即是空、空即是色』という言葉をご存じだと思います。「色」というのは、モノの存在と言ってもいいし、目で見えるもの、と考えてもいいと思います。目で見て、確かに何かが実在していると感じていても、それは本当は『空』なのですよ、ということです。これが色即是空です。

これぞ仏教の真髄。一切は空であることを認識して、煩悩を断ち切ることが大事。喉が渇くのも、腹がへるのも煩悩。もてたいと思うのも煩悩です。それは断ち切りましょう。さすれば、仏陀になれます。

終わりに

前半は、仏教の伝来や仏教の基本的な考え方が書かれています。そこから、最澄や空海、法然や親鸞が独自に宗派を作り出しています。正直、頭がパンパンよ。こりゃあ、中学生の歴史の授業じゃ理解できないわ。でも、大人になっていろんな困難に直面したりして酸いも甘いもが少しずつわかりだしてから読んだらスッと心が軽くなるかもしれない、それが仏教って思ったね。

日本仏教は謎だらけ (双葉新書)

日本仏教は謎だらけ (双葉新書)

 

仏教伝来から平成の新仏教まで、日本仏教52の謎を解き明かす! 仏教はどのようにして日本に伝えられたか/最古の出家者はなぜ尼だったのか/聖徳太子は何ものか/奈良の大仏はなぜ作られたか/最澄と空海はどちらが偉大か/石庭とは何か/呪術によって病は癒されるのか/仏とは何なのか…ほか、日本仏教をめぐる謎と核心の部分を解き明かしていく書。(イラスト/しりあがり寿)