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おもしろかった本。たまに映画。

本を読んで感じたことを書くブログです。

『世界史で読み解く現代ニュース<宗教編>』根深い争いから考えさせられることは多い。

(061)世界史で読み解く現代ニュース<宗教編> (ポプラ新書)

(061)世界史で読み解く現代ニュース<宗教編> (ポプラ新書)

 

恥ずかしながら、あまり世界情勢を知らない。巷で話題になったときにニュースを見ても時すでに遅しで、発端や経緯がわからないのでついていけない。コレではイカンと思いまして、少し目線を世界に広げてみました。宗教については少し関心があったんです。

世界史で読み解く現代ニュース<宗教編>』は、宗教が起因で事件となったニュースに解説してくれる本。特にイスラム教、キリスト教、ユダヤ教にまつわるニュースについて述べられている。日本には宗教を信仰する文化がそんなになく、僕も疎いけれど、とてもわかりやすく書かれていました。

例えば、シリアでのスンニ派、シーア派の対立は西暦700年くらいに起きたイスラム教の後継せ問題が事の発端で、それが現在まで続いている。ニュースを理解しようとすると、イスラム教の誕生した背景や教えなどを知る必要があって、とてもテレビじゃラジオで毎日解説できる量じゃないんだけど、この本を読めばかなり理解が深まります。

宗教というと無知なだけに少し怪しい集団を思い描いてしまうんだけど、イスラム教やキリスト教の教えは「富がある者が貧しきものを救う」「すべてが平等である」など、特に争いが起こりそうな教えではないように思える。しかし、それを信じない人やそれと反する状況に直面したときに、それを攻撃してしまう人がいることが、この本を読んでわかったのが、すごく印象的だった。

例えば、イスラム教には、喜捨といって、豊かな者が貧しき者に施すことで、みんなが平等になるという考え方がある。なんの問題もないように感じるけど、資本主義の国では格差ができてしまって貧しい人が救われないことも多い。すると、イスラム教徒の中には、不満を持つ人が出てきて資本主義国を攻撃したりしてしまう人がいるのだ。

何を信じるかは人それぞれで良いと思うんだけど、深く真っ直ぐに入り込んでしまうと、教えと異なる現実に直面したときに暴力的になってでも正そうとしてしまう可能性がある。こういう部分がクローズアップしてしまって、「宗教=コワイ」の関係式が成り立ってしまうんだろうなと思った。

でも、人間は何かを信じていないと生きていけない複雑な生き物だから、宗教がもたらすプラスの要素も多い気もしています。宗教の教えがあるから、頑張れるとか、呪文で病気が治るとかって科学的じゃないけど良い結果をもたらしてるのは事実だし。自分をプラスにするには良いけれど、没頭すると他人の自由を迫害してしまう恐れがあるので、気をつけて付き合っていかなればならいなと思いました。

(042)世界史で読み解く現代ニュース (ポプラ新書)

(042)世界史で読み解く現代ニュース (ポプラ新書)

 

いわゆる「イスラム国」(IS)勃興の背後にあるイスラム教、EUに影響を与え続けるキリスト教など、世界中で宗教に関わる争いが繰り返されている。人間の生活に根付くようにして発展した三つの宗教と、その背景を知ることによって、日本人である私たちの考えるべき道が見えてくる。

引用元:Amazon商品紹介