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『豆腐バカ 世界に挑み続けた20年』を読みました。

豆腐バカ 世界に挑み続けた20年 (集英社文庫)

豆腐バカ 世界に挑み続けた20年 (集英社文庫)

 

就活していたころ、海外で働いてみたいなぁとなんとなく思っていました。でもそれは、いま思うと単純に海外に住んでみたかっただけやなと思ったりする。社会をナメてました。すみません。働き方・生活スタイル・文化などが全く違う外国の地で働くには強靭な精神力が必要なようだ。

そんな現実を教えてくれたのが「豆腐バカ 世界に挑み続けた20年 (集英社文庫)」。20年かけて誰も豆腐を食べないアメリカ(1980年代のアンケートではアメリカ人が最も嫌いな食べ物)で豆腐市場をひとりで開拓するというベーリーハードモードのタスクに奮闘する様子がミッチリ書かれている。「コレが限界を超えたスーパーサラリーマンだ!」っていうエピーソードが満載。すぐにふてくされる僕は反省しました。

車のナンバーを「TOFU A」にしたり、ラジオパーソナリティを務めたり、マラソンのイベントに着ぐるめを着て走ったりと、かなり破天荒な仕事っぷり。しかも、全部自分で考えて行動しているからスゴイ。

豆腐がペットの餌にしか使われていなかったり、一晩路上に放置しても泥棒に盗まれなかったり(価値なしとみなされた)、職場では失敗しても言い訳しまくりで絶対に謝らないアメリカ人の根性に「キー!」って思いをしていたみたいだけど、「大豆は心臓病になる確率が下がる」、「バナナとイッショにシェークすると旨い」などの声も出てきて光が差してくる。やっぱり10年は続けないとダメだなって思った。ちなみに、アメリカは謝ったら負けという文化があるっぽい。でも、乱暴に怒ると会社が訴えられる。ツライ。

アメリカに行くキッカケは「10ヶ月間新鮮さを保てる無菌包装の豆腐」が日本では大量に販売できなくなってしまったから(中小企業分野調整法に触れる)。トップは「せっかく作ったんだから売って来い」ってことなんだけど、著者の雲田さんだけをポーンとアメリカに派遣してしまうところにサラリーマンのツラさが見れたりする。転勤とかエライ人が勝手に決めるからなぁ。

豆腐バカ 世界に挑み続けた20年 (集英社文庫)

豆腐バカ 世界に挑み続けた20年 (集英社文庫)

 

1980年代、豆腐の新たな販路を求める会社にアメリカ現地法人の責任者を命じられた著者。しかし、豆腐は米国で嫌いな食べものNo.1であった…逆境の中、アメリカ向けの豆腐レシピ本を出版し、豆腐の着ぐるみでマラソン参加し、自ら広告塔となるなど、悪戦苦闘しつつも着実に豆腐を広めた20年を綴る。「一歩前に出て、挑戦する勇気を持って欲しい」とビジネスマンにエールを送る一冊。