おもしろかった本。たまに映画。

本を読んで感じたことを書くブログです。

「カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」を読みました。

勉強ができたらモテて、仕事が正確なら出世できるならそんなに苦労はない。でも、現実は違うじゃないですか。モッサリ言うと振る舞いが重要らしいことに気がつきました。それに気が付くまでは「なんで自分よりもこいつが??センス無いわー」って思うことも多かったです。コレは精神的に良くないです。

ボクは学生時代、勉強は得意だったけどモテなかったし、会社員時代もプログラミングが得意だったけどあまり出世しなかった。振る舞いが下手だからと仮定すればスッキリだ。謙遜できないし、おだてることもできなし、飲み会を断るし。身も蓋もないけど、どうしようもない。

この本はサブカルあるあるのエピソード集だ。ボクのような振る舞いが下手な人が、愛想の良い人と競うときに生じる事象が描かれています。自分よりも歌が下手な人が売れたり、自分よりも面白くない人が女子から笑いを取ったりする。その歯がゆさが読める本。

この本は、ショートストーリーが何話か収録されていて、「カフェでよくかかっているJーPOPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」もそのひとつ。他にも「ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」、「空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋」なども収録されている。タイトルで何となく描かれている歯がゆさがわかるからツライ。

ネットで調べてみると、この本はかなり人気みたい。ってことは同じような境遇を経験したことがある人が多いのかなぁと思ったり。

ミュージシャンを目指して活動するも芽が出ないまま35歳になった女が、枕営業の末、インディーレーベルプロデュースのJ-POPのボサノヴァカバーCDのなかの一曲を歌えることになったが……。いい年して夢を捨てきれず、サブカルにまみれて自意識ばかりが肥大した、残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く連作短編集。